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書誌情報
子どもの自殺はなぜ増え続けているのか
[著者名] 渋井哲也 [出版者]集英社 [出版年]2025
貸出・返却・予約状況
  • [所蔵数]1
  • [予約数]0
  • 64171:
  • 9
所蔵事項
  • [登録番号] 1100047151
  • [請求記号] 371.42-K
  • [資料区分] 図書(和) [貸出区分] 貸出可
  • [場所] 新刊コーナー1
  • [状態] 貸出可
書誌事項
  • タイトル
  • 子どもの自殺はなぜ増え続けているのか 
  • 著者
  • 渋井哲也
  • 出版社
  • 集英社 
  • 発行日
  • 2025 
  • 形態
  • ページ・数量:238 大きさ:18 
  • 件名
  • 青少年問題  (セイショウネン モンダイ)
    自殺  (ジサツ)
    青少年問題ー日本  (セイショウネン モンダイ ー ニッポン)
    自殺ー日本  (ジサツ ー ニッポン)
  • シリーズ
  • 集英社新書 1264B 
     
  • 目次/記事
  • [序章 子どもの自殺者数はなぜ過去最多を記録したのか]
  • 目次/記事
  • 少子化にもかかわらず増え続ける子どもの自殺/10代自殺の象徴「トー横」のリアル/子どもの自殺はどんどん増加している/子ども・若者の自殺にはどんな特徴があるのか/自殺とは何か/「生きづらさ」と自殺
  • 目次/記事
  • [第1章 こども家庭庁と自殺対策室]
  • 目次/記事
  • こども家庭庁の誕生と子どもの自殺対策室設置/「こどもの自殺対策緊急強化プラン」は本当に有用なのか/こども庁設置の動きはどこから始まったのか/「子どもの権利」は与党には浸透していなかった?/地方議員の会も自殺問題に声を上げる/こども大網での「子どもの自殺」の扱われ方
  • 目次/記事
  • [第2章 虐待と自殺]
  • 目次/記事
  • 虐待と自殺の関係とは/小学生のころから父親に殴られ続けた結果……/虐待の後遺症で命を絶つ/行政が暴いた虐待による自殺/虐待の防止が自殺の防止になると初めて周知された/心理的虐待が引き起こした希死念慮/面前DVから恋愛依存になり、そして……/年々深刻化する虐待問題/自ら児相に電話し保護された高校1年生/虐待に耐えられず、小1で自殺未遂/家庭内で起きるきょうだい間の性的虐待/援助交際やリストカットに救いを求める日々/父親による悲惨な性的虐待の末に自殺した弟/唯一安心できる存在だった兄からの性的虐待/ネット掲示板で自殺予告し、飛び降りた少女/虐待要因の自殺はコロナ禍で増加した?
  • 目次/記事
  • [第3章 市販薬依存と自殺]
  • 目次/記事
  • 子ども・若者に蔓延する市販薬の過剰摂取/自殺したトー横キッズは市販薬に依存していた/Twitterでも市販薬についてツイートしていた/歌舞伎町では路上で倒れていても誰も助けてくれない/トー横界隈で何人もの知り合いが自殺/自殺配信をした松戸の女子高生2人/悩みは家族関係や将来のこと、学校のこと……/市販薬をODしながらの自殺配信はこれまでも/なぜ市販薬の依存が増加しているのか/子どもたちはなぜ自傷行為をするのか/厚生労働省が市販薬の販売を規制/トー横で市販薬のODが蔓延する理由/単なる規制だけでなく、本質的なサポートが必要
  • 目次/記事
  • [第4章 社会問題化したいじめ自殺]
  • 目次/記事
  • いじめによる自殺の実態/加害者の親から受けた二次被害がきっかけで命を絶つ/自殺未遂をしても、中学校はいじめを否定/加害者の親が言った信じられない一言/いじめが動機の自殺に見られる実行前のサインとは/なぜいじめの認知件数が増加しているのか/1970~80年代に見られたいじめ自殺、群発自殺/「葬式ごっこ」鹿川くん事件では自殺の予見性が認められなかった/いじめによって自殺が起きる予見性を認めた津久井事件/詳細ないじめについての遺書を書いた大河内くん事件/なぜいじめの定義は何度も変更されているのか/「いじめ防止対策推進法」施行のきっかけになった悲惨ないじめ自殺事件/出しても届かないSOS/大人の対応に不信感を抱いた結果……/スマホによって見えなくなるネットいじめ/LINEへの投稿がきっかけで線路に飛び込んだ男子生徒/いじめが自殺のリスクになると社会が認めるべき
  • 目次/記事
  • [第5章 不適切な指導による自殺]
  • 目次/記事
  • 「生徒指導」の転換点となった2022年/不適切な指導をきっかけにした自殺を意味する「指導死」/担任からかかってきた電話の40分後に飛び降りた/指導死に見られる特徴的なパターンとは/文科省から通知が出された池田町指導死事件/担任と副担任の厳しい指導𠮟責に晒され続けた/副担任が放った「お前らがホームレスになろうとどうなろうと関係ねえ」/「周囲が身震いするくらい怒っていた」という目撃証言/「安全な生徒指導を考える会」が変えた「生徒指導提要」/文科省へ意見書を手渡すまでの険しい道のり/遺族の声が国を動かした/東広島市中学指導死事件―「提要」の影響で和解/自殺した生徒は「生徒指導規定」によって厳しく指導されていた/生徒を追い詰めた2年次の指導内容/自殺を決定づけた教師からの屈辱的な指導とは/弁明も許されない異常な状況/高専でも起きた指導死/遺書とスマホのメモで明かされた学校からのいやがらせ/ハラスメント被害を訴えると、学校は態度を変えた/アカハラ疑惑の講師が突然、監査を命じた/不適切な指導に関する大臣発言・国会答弁/不適切指導への取り組みは自治体によってバラつきがある/仙台市では「不適切な指導」は条例で禁止
  • 目次/記事
  • [第6章 子どもの自殺政策史]
  • 目次/記事
  • 転換点となった2023年/1970年代から始まった、子どもの自殺政策/特徴を捉えた『子どもの自殺防止のための手引書』/文科省の唯一の自殺統計・問題行動調査/自殺に追い込まれることのない社会を目指す自殺対策基本法/続く協力者会議での検討/緊急対応と背景調査/実態調査で自殺を把握する/こども庁の分析でわかった自殺と出席状況の関係/JSCによる死亡見舞金の問題点/法施行令の改正で高校生にも支給されるようになったが……/自殺予防教育への環境整備/SOSの出し方教育と「9月1日問題」/座間事件で浮き彫りになった若者自殺とSNSの関係/座間事件がきっかけで始まったSNS相談
  • 目次/記事
  • [終章 子どもの自殺を止めるために何ができるのか]
  • 目次/記事
  • 子どもの自殺のみが衝動的か?/子どもの自殺の実態をどのように把握するのか/インターネット相談は子どもの自殺防止に役立つのか/国連は子どもの自殺の多さについて、日本にどう勧告したのか/子どもたちのために何ができるのか/生きた証を綴る意味とは
  • ISBN
  • 978-4-08-721364-5
  • 内容紹介
  • 2022年以降、小中高生の自殺者数が3年連続で年間500人を超え、2024年は過去最多となった。大人の自殺者数が減少傾向にあるなか、なぜ子どもの自殺だけが増え続けているのか。虐待、市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)、いじめ、「指導死」。長年にわたり、生きづらさを抱える子ども・若者たちのリアルな声に耳を傾けてきたフリーライターが、その背景を詳細にレポート。こども家庭庁の設立など日本がとってきた政策史もたどり、対策の課題を考察する。いま知るべき現実が詰まった必読の一冊。